無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。


そう言いながら涙が溢れ出てきた。

私はあまり泣かない。
いつぶりの涙だろう……。

泣くな、泣くな、泣くな。
こんなところで泣くな。
善にバレないようにうつむいて窓のほうへ顔を向ける。



「お似合いってことは、俺と峰本に付き合ってほしいってこと?」

「……そう、かな」

「それが凛李の本心なんだ?」

「……っ」



イスが動く音がする。
視界に……善の足が入ってきた。

なにか怒ってる……?
私の言い方が悪かった?

涙も止まりそうにないし、このままここにいても私の心がぐちゃぐちゃになってしまいそうだから立ち上がろうとした……はずなのに。



「帰らせないよ」



いつもの柔らかい話し方とはちがって、力強い口調の善に私は腕をつかまれ、再びイスに座ることになった。



「断ったよ」

「……」

「峰本からの告白、断ったんだ」