無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。


「私、忘れ物しちゃったから取ってくるね!」



今の私にみんなと一緒にカラオケに行く勇気はなかった。

ウソをついて、私は教室へと足を進める。

瑠月には【今は1人になりたいから、カラオケには行けない。ごめんね。みんなで楽しんできてね】とメッセージを送った。


誰もいない校舎。

私の歩く音だけが聞こえる。


教室へつき、とりあえず自分の机に突っ伏す。

私……なにやってるんだろ。
善のことが好きなはずなのに、なにも前に進めてない。


私のことを覆っている"自信がないというバリア"はなかなか壊れない。
自分を変える勇気も……ない。

こんな私に人を好きになる資格なんてあるんだろうか。

マイナスなことしか考えられなくて、自己嫌悪におちいる。



「あった?」