Young days

『……じゃあ、どうしたらいぃの…?』


『……ど…どうしたら…って…。』


『………私…もうわかんなぃ…。』


『何が?』


『………ナルと……』


『…ナル?』


『……………キスした…。』




伊織は1番知られたくなかった相手に、それを口にして泣き崩れた。




流唯はこれまでに無い程ショックを受けた。
悲しみなのか、怒りなのか、嫉妬なのかなんかのか…。そんな感情で身体の震えが止まらなかった。



『…なんだよそれ。訳わかんねぇんだけど。』



流唯はポケットからスマホを取り出した。



『くっそ!スマホ死んだ!』



水没してしまったスマホに苛立ち、伊織の手を掴んで外へ連れ出した。


『行くぞッ!』


伊織は突然の事で何も言えず流唯に手を引かれて行った。



流唯はolu'oluに着くと、七琉美に言い寄った。



『ナルッ!伊織とキスしたってなんだよ!?なんで伊織にそんな事すんだよッ!』



衣千華ですら聞いてなかった話に全員が驚いていた。



『はぁ!?ちょ…待て待て。お前ら落ち着けって!』


秀晴が割って入ると、七琉美が口を開いた。


『……好きだから。告った…昨日。』


『はぁ〜ッ!?』


流唯はもうパニックだ。


『そっ、それで何でキス…ッ。てかいつから!?いつから伊織の事…ッ…。』


『ずっと前から好きだった。流唯は何に怒ってんの?俺が伊織を好きだって事?それとも…伊織にキスした事?』


衣千華の頬を静かに涙が伝った。


『……もう…何に怒ってんのかもわかんねぇ〜よ。』


流唯の口調から勢いが消えた。


『……好きなのか?お前も…。』


『…はッ?』


『伊織の事が、好きなのか?って聞いてる。』


『………………………。』


『ちゃんと答えろよ流唯…。でなきゃ、俺が伊織にした事をお前には謝れない。』



七琉美の冷静な態度に流唯は何も答える事が出来ずにいた。