Young days

車に乗り込んた秀晴と七琉美はこんな会話をしていた。


『何処行くの?』


『15時にBerry Berryケーキ取りに行く段取りなんだよ。今年はアイスケーキにしてもらったからよ、俺が取りに行くからってな。』


『……俺いる?』


『馬鹿お前ッ。俺が1人であんな可愛い店入ってったら女子がビビんだろッ!?』


笑う秀晴に七琉美は首を傾げた。


『…前から聞こうと思ってたんだけど…。』


『なんだ?』


『ずっとこの曲聴いてるよね?昔から。まぁ…なんとなく好きだけど…。』


車内には、かれこれ10数年同じ洋楽が流れている。


『あぁ…これか?いぃ曲だろ?俺が最後に買ったCDなのよ〜。』


『誰の曲?』


『ニーヨだよ。この曲はbecause of you。いい意味で"あなたのせいで"とか…まっ、そんな意味。』


『…ラブソング?』


『まぁ、どっちかってぇ〜と…片想いになんのかな?』


『どんな歌詞?』


『…ん〜なんて言うか…。PV見てる限りは…ニーヨには元々彼女がいて、だけど、ある日出会っちまった女と浮気すんだよ。そしたらもう、その女の事が気になって気になってしょうがくなる訳。でも、自分には彼女がいるし、これはダメだって、思うんだけど、どうしても気になっちまう…って感じ?』


『…あんまり褒められた歌詞じゃないね。』


『そうなんだよ〜。そうなんだけど…。まぁ、それがまんまなら褒められた事じゃないんだけどな…。でもな、好きな女をドラッグに例えて、俺はもう君に中毒なんだ…って感じがさ。歌詞だけ見てると…お前もこの曲の良さが分かんじゃねぇ〜か?曲の良さってゆうか…そんぐらい誰かに心惹かれちまうってゆう"気持ち"?少しはお前にも重なるトコがあると思うぜ?』


『……………重なったの?ヒデオジは。』


『……まぁ〜、そんな感じよ。』


『え…いつ?どんな人?』


『何言ってんだよ。昔の話だよッ!ロングロ〜ングのアゴ〜だよ。』


『……てか、車出さないの?』


『だってまだ15時だもん。』


『…15時でしょ?』


『15時から15時半の間って言ってあんのッ!』


七琉美は首を傾げて、スマホを取り出すと曲の歌詞を検索した。そして、日本語に訳された歌詞に目を通した。