昨夜、七琉美が戻るのを待ったままリビングで寝てしまった莉乃は朝になって父に起こされた。
『莉乃、起きなさい。』
『………ん…?』
『こんなとこで…疲れてたのか?』
『……パパ…え?』
莉乃は明るくなったリビングを見渡した。
『……ナルは?』
『まだ寝てるんじゃないか?6時だしな。』
『6時…!?』
莉乃は髪を掻き上げるとゆっくり立ち上がった。
『コーヒー淹れる?』
『あぁ、今朝はちょっと急ぐんだ。いぃよ。莉乃も部屋でゆっくり休むといぃ。』
『…うん。あっ、ねぇパパ。』
『ん?』
『ナル…ちゃんと約束守ったよ。』
『…………?』
『花火。ママと一緒に。』
『……そうか…。』
父は優しい笑みで頷いた。
久しぶりに見た父の嬉しそうな顔。莉乃も心穏やかなリビングを出た。静かに階段を上がると、莉乃はそっと七琉美の部屋を覗いた。
ベッドで背中を向け寝てる様子の弟を見て、そっとドアを閉めた。
七琉美は朝方になってやっと、眠りにつけたようだ。
【10:00】
シャワーを済ませた七琉美は衣千華に電話を入れた。
『………ナル?』
『………おはよ。』
『……うん…おはよう…。どしたの?』
『……olu'olu行く前に………。衣千華にだけは、言っておこうと思って……。』
『……ん?……………ナル?』
『……俺………伊織に告った…。』
衣千華の心臓が"ドンッ!"と音を立てた。
『…………ぃつ…?』
『……あの後……あれから……。』
『………へっ?』
『…直接会って、伝えてきた…。振られる覚悟…決めたから…。衣千華が勇気…くれたから…。ちゃんと…言っておきたかった。』
『…………伊織は…なんて?』
『………ちゃんと…考えたいって…でも俺…。』
『…………………ん?』
『…………伊織が望んでた誕生日には…してやれなかった……。アイツが…伊織が…1番に聞きたかった"おめでとう"は…俺じゃないって、分かってたのにな…。』
七琉美の優しく笑いかけるような声が切なくて…あまりにも切なくて…衣千華の胸を締め付けた。
『莉乃、起きなさい。』
『………ん…?』
『こんなとこで…疲れてたのか?』
『……パパ…え?』
莉乃は明るくなったリビングを見渡した。
『……ナルは?』
『まだ寝てるんじゃないか?6時だしな。』
『6時…!?』
莉乃は髪を掻き上げるとゆっくり立ち上がった。
『コーヒー淹れる?』
『あぁ、今朝はちょっと急ぐんだ。いぃよ。莉乃も部屋でゆっくり休むといぃ。』
『…うん。あっ、ねぇパパ。』
『ん?』
『ナル…ちゃんと約束守ったよ。』
『…………?』
『花火。ママと一緒に。』
『……そうか…。』
父は優しい笑みで頷いた。
久しぶりに見た父の嬉しそうな顔。莉乃も心穏やかなリビングを出た。静かに階段を上がると、莉乃はそっと七琉美の部屋を覗いた。
ベッドで背中を向け寝てる様子の弟を見て、そっとドアを閉めた。
七琉美は朝方になってやっと、眠りにつけたようだ。
【10:00】
シャワーを済ませた七琉美は衣千華に電話を入れた。
『………ナル?』
『………おはよ。』
『……うん…おはよう…。どしたの?』
『……olu'olu行く前に………。衣千華にだけは、言っておこうと思って……。』
『……ん?……………ナル?』
『……俺………伊織に告った…。』
衣千華の心臓が"ドンッ!"と音を立てた。
『…………ぃつ…?』
『……あの後……あれから……。』
『………へっ?』
『…直接会って、伝えてきた…。振られる覚悟…決めたから…。衣千華が勇気…くれたから…。ちゃんと…言っておきたかった。』
『…………伊織は…なんて?』
『………ちゃんと…考えたいって…でも俺…。』
『…………………ん?』
『…………伊織が望んでた誕生日には…してやれなかった……。アイツが…伊織が…1番に聞きたかった"おめでとう"は…俺じゃないって、分かってたのにな…。』
七琉美の優しく笑いかけるような声が切なくて…あまりにも切なくて…衣千華の胸を締め付けた。

