Young days

『じゃあヒデオジ、ウチらこれで。』

『おう。ナルも早くからありがとな。お疲れッ!』

『うん。じゃあ。』


秀晴は七琉美の後ろ姿に小さく呟いた。


『頑張ってこぃ。』


流唯のミッションは3往復で達成できた。
流石にヘトヘトで戻った流唯に、秀晴はわざわざグラスに氷を入れたコーラを渡した。

『お疲れ〜!』

『あっ、ありがとうございます!』

『お前、卒業したらどうすんだ?』

『えっ?』

『なんも決めてねぇ〜んだってな?』

『まぁ…俺ハタチまでは自由人でいたいんすよ。ダメっすかね?』

秀晴は笑った。

『ダメじゃねぇ〜よ。ダメじゃねぇ〜けど。俺だって未だ自由人やってんぜ?好きな事やって、好きな事仕事にしてっから…働いてたって自由人だ。人ってのはな、何かを楽しむ為に頑張るから自由人でいれんだよ。ただ何もしねぇ〜で1日1日無駄にしてくだけなら、それはただの暇人だ。分かるか?流唯。』

流唯はゆっくり頷いた。

『だから、お前も働け。働いて、何だって自由に楽しむ為の金を稼げ。』

『……でも俺…何やったらいぃか…。』

『だったら、俺が雇ってやるよ。18じゃ酒は無理だけど…俺が1から飯の作り方教えてやっから、olu'oluの厨房で働け。んで、金貯めて、自分のやりてぇ〜事見つけりゃいぃだろ?』

『えっ!?……マジっすか?いぃんすか?俺なんかがヒデさんとこで…。』

『お前だから雇う気になったんだよ。』

流唯は秀晴の言葉が嬉しくて笑みが溢れた。

『はいッ!宜しくお願いしますッ!』

『おぅ、卒業まで待っててやるよ。』

『はいッ!…あれ?俺今就職決まった?』

『まぁ…バイトだけどなッ。』

秀晴は笑った。

『どっちでもいぃや。帰って父ちゃんに教えないとッ!』

『あぁ、気を付けて帰れよッ。』

流唯は荷物を持つと笑顔で一礼し、家へと向かって走って帰った。