Young days

『あっ、ゴミ纏めるなら私も手伝うよ。』

『いぃって!いぃから!お前らもう帰れッ!疲れてんだから。今日もありがとなッ!ホントありがとッ!』


そう言って伊織の身体をクルッと後ろに向けると、秀晴はそっと背中を押し出した。


『えっ!?』


『じゃ!お疲れ〜!気を付けて帰れよ〜!後、明日は11時集合でいぃからッ!ゆっくり休めぇ〜!おやすみ〜!』


秀晴は手を振り早口で見送りの言葉を告げた。

『気を付けてね〜!』

莉乃も既に手を振っている。


『いや、まだ荷物も持ってなぃから…。』


秀晴は振っていた両手を頭の後ろで組んで、莉乃はその手で不自然に前髪を触り始めた。


4人は荷物を取りに行くと売れ残りのペットボトルを1本ずつ持って帰った。


七琉美は4人を見送る事無くゴミを裏に纏め始めていた。


1回目の車への往復を終えた流唯は残りのクーラーボックスを見て溜め息を漏らした。


『ねぇ、ナルちゃん手伝ってよ〜。』

『馬鹿ッ。これはお前の仕事なのッ。』

秀晴は容赦無かった。

『それで最後か?』

『うん。』

『だったらもう荷物持って来い!そのまま裏から帰れ。』

『あっ…うん。』

秀晴は七琉美にそう言うと、戻って来た莉乃にも荷物を取りに行かせた。


『はい、はい。コレとコレ持って!こっちもイケるか?』


秀晴は流唯に次々とクーラーボックスを手渡した。

『優しかったり、厳しかったり忙し過ぎるよヒデさぁん!』

『俺はねぇ〜流唯。お前の事が大好きだから頼ってんだぜ?わかんねぇ?』

秀晴の笑顔にまんまと気を良くする流唯。

『マジっすかぁ〜。ですよね?俺、ヒデさんに頼りにされてるんすよねぇ!?』

『ホントお前は単純でいぃよな。』

そう言って満面の笑みで流唯の頭をポンポンした秀晴。

『ありがとうございますッ!』

満面の笑みで返す流唯は2度目の往復へと走った。