Young days

『例えばの話。2人が別れるとか1ミリも思ってないよ私。』

『そうですよ。ユヅカナは本当に仲良くて。私の憧れなんです。』


『憧れ?』


『はい。卒業後は2人ともお菓子の専門学校で町を離れちゃうけど、それも2人が将来結婚してBerry Berryを支えたいっていう決意の表れで…。もうそんなに先の事を考えられる人と出会えた2人が…羨ましいです。だから、2人が別れるなんて絶対あり得ません。』


『そっかぁ。ごめんね、変な事聞いて。』


『いえぇ。でも、仮に、仮にですよ?』


『うん。』


『もし2人が別々の道を選択したとしても、私達6人がバラバラになるなんて思えない。』


『どうして?』


『だって…私達がそれを望まないから…。誰かと誰かがケンカしたとしても、他の4人が絶対2人を仲直りさせてきたし、小っちゃい時からそれの繰り返しなんです。そのたんびに、"あぁ…やっぱ6人がいぃね〜"って笑い合って、何でケンカしたのかも忘れちゃうくらいで。』


『…そっかぁ〜。そうだよね…。大丈夫だよ…。』


『…ん?』


『うぅん。なんか羨ましい。どんな時も側に居てくれる仲間が5人も居て。ナルは、あんな愛想の無い弟だけど、いっつもみんなに囲まれててさ。でもそれ見てると安心するんだよね…。私がここを離れるか迷ってた時もね、1度だけナルに聞いた事がある。"姉ちゃん、東京行ってもいぃ?"って…。あの時ナルが"嫌だ"って言ってたら、私ここに残ったと思う。』


『え…?ナル、なんて言ったんですか?莉乃さんに。』


莉乃は笑顔で答えた。


『…"いぃよ。俺、アイツら居るから、大丈夫"って。あの時の"大丈夫"が背中を押してくれたな…。ほら、"大丈夫"って言葉はさ、大丈夫じゃ無い時程使いがちじゃない?けど、あの時ナルが言ってくれた"大丈夫"はなんかすごく私に安心感をくれたんだよね。魔法の言葉?なんかそうゆうのだった。』


莉乃は照れながらも優しい姉の顔をしていた。伊織はその話にとても心が温かくなった。