Young days

花火大会当日…浜茶屋olu'oluは慌しく朝を迎えた。秀晴は早朝から業務用冷蔵庫から準備してあった食材を車に積み、車両通行止めになる区間を行き来していた。夏季は閉めているハワイアンBARの製氷機から取り出した氷を袋に詰めるとクーラボックスに入れ、ドラッグストアの袋には大量のアイスノン…。


『これ全部?』


早朝から秀晴と行動を共にしていたのは七琉美だった。


『あぁ!それ全部!水4ケース、お茶4ケース、その他もろもろ…そこ置いてあんの全部積んじゃって〜!』


『マジか……。これ毎年ヒデオジ1人で準備してたの?』


『まぁ、前日準備出来る事は限られてっからなぁ…。今年はお前が居てくれて助かるよ。ワクワクして眠れなかったかぁ〜?』


七琉美は黙って水のケースを持って店の外へと出て行った。


『…そ〜ゆ〜とこガキっぽぃんだよなぁ。』


秀晴は独り言を言いながら笑った。





浜茶屋の方では莉乃が脚付きクーラーボックスに水を溜めていた。そこに氷を入れペットボトルの飲み物を売る為だ。だいたい海沿いの自販機は花火開始2時間前には売り切れ全滅となる。とかく飲み物を切らしてはならない。店の奥にはビール樽が山積みだ。


『おはようございます!』


伊織が少し早めに着いた。


『早いね伊織ちゃん!おはよう。』


『あれ?ヒデさんは?』


『今、ナルと店に氷取りに行ってる。もう戻るんじゃないかな?』


『あぁ〜。私ここやりますよ。』


『ありがとう。じゃあ任せていぃ?私、ポップ書いちゃうね。』

『はい!』


莉乃はテーブルの上に置かれたホワイトボードにカラフルなペンでペットボトルの飲み物の種類、金額を書き込んでいった。