Young days

『ナル〜!タクシー来たよ〜!』


2人はタクシーで焼き肉屋へ向かった。


『莉乃ちゃ〜ん!久しぶりぃ!』

焼き肉屋のおばさんが嬉しそうに駆け寄ってきた。

『おばちゃんごめんね〜!急に予約しちゃって!土曜なのに大丈夫だった?』


『な〜に言ってんのぉ!久々に莉乃ちゃんの顔見れるってなったら、ウチのお父さんも大喜びで〜!後5分電話遅かったら満席だったけどね。』


土曜に当日予約で入れるのも稀な程、ここはいつも満席だ。


『ナルちゃんも大きくなってぇ〜。また背伸びたんじゃなぁい?』


『そ〜ですか…?』


『すいませぇ〜ん!愛想無くてこの子〜。』

『いぃのいぃの。とりあえず飲み物どうする?』

『私ビール!ナルは?』

『烏龍茶で…。』

『あいよっ!』



莉乃は終始ご機嫌で、ビールが進んだ。
2人きりの焼き肉なんて初めてだった。


『姉貴ってさぁ…。』


『ん?何?』


『…やっぱいぃや。』


『何〜?言いかけてやめるとかマジ無いから!言って!何?』


七琉美は少し間を置いた。


『………告った事ある?』


莉乃の顔が固まった。
ビールで頬が赤いのか、急に顔が熱くなった莉乃。


『え、何?ナルちょっと火〜弱めて!何か急に…酔ったのかな…?顔が熱いんだけど。』


『いや、だって肉まだ焼けてない…。』


『いぃからッ!弱火でじっくり焼いた方が絶対旨いから!』


七琉美は言われるがまま火を弱めた。


『おばちゃん私にも烏龍茶ちょ〜だぁ〜い!』


『……どした?』


『はっ?何がッ!?』


『いや…別に…。』


『で?何だっけ?あぁ〜待って!烏龍茶!烏龍茶来てから!』