Young days

『ダメ元で言ってる。ナルが誰を想ってるのかも分かってる。でもね、あぁ…あんなふうに笑うんだ〜って思ったら…私もその笑顔見たくなった。そんなふうに私の前でも笑って欲しいって…。だからね、来週の花火大会さぁ、終わったらラ コリーヌの上の東屋に来て?もし来なかったら、私諦めるから。それまで普通にしててよ。今まで通り。ね?』



衣千華は一世一代の告白をした。



『…………うん…わかった。』



今にも泣き出しそうな気持ちを抑え、衣千華は笑顔を見せた。



『探そッ!ロケット花火。』


『うん。』





花火の後始末を終え、優月と果奈が帰って行った。


『俺らも帰ろうぜ?ってか、なんでアイツらとズラす必死あんの?』

『馬鹿ッ!少しは2人の時間与えてあげようとか思わんのかッ!』

いつも通り笑う衣千華を、七琉美は直視出来なかった。

『俺、姉貴居るし…先帰って。ちょっと酔ってるし…。』

七琉美は伊織にそう伝えた。

『うん。わかった。』

olu'oluに3人を残して、伊織達は帰って行った。


1人先を歩く流唯。

『なんだかんだ莉乃さんの事心配してんだね…ナル。』

『…あれで優しいトコあるから。』


衣千華は、七琉美に告白した事を言えずにいた。


『でも楽しかった。ナルがあんなに笑うなんてね。衣千華のおかげだよ。』


『…なんで?』


『だって、衣千華がみんなで花火しよう!って言ってくれたから。』


『あぁ〜!そうゆう事ね。』


『ん?』


『でしょ?やって良かったでしょ?』


『うん。ホント楽しかった。流唯も楽しかったでしょ?』


『あぁん?』


『花火ッ!楽しかったよね?』


『てかさぁ〜、俺らが集まって楽しくないとかナィじゃん!』


『だねッ!!』


伊織と衣千華がハモった。


この3人はそれぞれ家へと帰って行った。