4人はコンビニでたくさん花火を買い込んだ。
『衣千華ありがとう。』
『全然いぃよ〜。あぁ〜明日楽しみぃ!』
花火のお礼とまでは行かないが、衣千華は伊織にアイスを買ってくれた。
『ナルちゃんありがとう。』
『…212円でも買えただろ?』
七琉美は何故か流唯にアイスを奢らされていた。
『じゃッ!』
『じゃあなッ!』
伊織と流唯がそれぞれ家に入って行くと、七琉美のスマホが鳴った。
『…あ、ヒデオジ明日オッケーだって。』
"子供らだけで火遊びはイケナイな〜"
と言うメッセージと"了解"スタンプが届いた。
『ヨシッ!』
衣千華はガッツポーズをした。
『………………。』
ジッと衣千華を見る七琉美。
『…え?何?』
『…いや。』
衣千華の家の前までくると、七琉美は衣千華の手から花火の袋をサッと持った。
『これ、まとめて明日持ってくよ。』
『あ、ありがとう。』
『じゃ。』
『あっ。待ってナル!それ、捨てとくから。』
衣千華は七琉美の手からアイスの棒をスッと抜いた。
『…おぉ、サンキュ。』
衣千華は一旦家に入るフリをすると、ひょっこり顔を出し七琉美の後ろ姿を見てニヤけた。
捨てとくからと言ったはずのアイスの棒は衣千華の両手にしっかり握られていた。
衣千華が七琉美を意識し出したのは去年の体育祭だった。復刻版借り物競走に出た衣千華が拾った紙には"おんぶでゴール"と書いてあった。自分が誰かをおぶって走るのだと思った衣千華は自分のクラスから小柄な女子を探しに行く途中、偶然目の前に現れた七琉美が衣千華の手元からスッと紙を取り目を通した。"乗って!"そう言って腰をかがめた七琉美。衣千華は"あっ、そっちもありか"と、七琉美におんぶした。すると、七琉美は"ちゃんと捕まってて"と言って衣千華をおぶって走りゴールした。その後、"ありがとう"と伝えると"ちゃんと食ってる?全然軽さ変わんない"と去って行った。昔の事を覚えていた七琉美の懐かしい背中が嬉しかった衣千華。この時、初めて胸の奥が騒つく感覚を覚えた。学校一のモテ男におぶられた女はその後先輩女子の嫉妬を買ったが、後輩女子には美男美女と騒がれ衣千華は七琉美への接し方が分からなくなり、しばらくは顔を合わせる度"最悪"の二文字を連呼していた。
『衣千華ありがとう。』
『全然いぃよ〜。あぁ〜明日楽しみぃ!』
花火のお礼とまでは行かないが、衣千華は伊織にアイスを買ってくれた。
『ナルちゃんありがとう。』
『…212円でも買えただろ?』
七琉美は何故か流唯にアイスを奢らされていた。
『じゃッ!』
『じゃあなッ!』
伊織と流唯がそれぞれ家に入って行くと、七琉美のスマホが鳴った。
『…あ、ヒデオジ明日オッケーだって。』
"子供らだけで火遊びはイケナイな〜"
と言うメッセージと"了解"スタンプが届いた。
『ヨシッ!』
衣千華はガッツポーズをした。
『………………。』
ジッと衣千華を見る七琉美。
『…え?何?』
『…いや。』
衣千華の家の前までくると、七琉美は衣千華の手から花火の袋をサッと持った。
『これ、まとめて明日持ってくよ。』
『あ、ありがとう。』
『じゃ。』
『あっ。待ってナル!それ、捨てとくから。』
衣千華は七琉美の手からアイスの棒をスッと抜いた。
『…おぉ、サンキュ。』
衣千華は一旦家に入るフリをすると、ひょっこり顔を出し七琉美の後ろ姿を見てニヤけた。
捨てとくからと言ったはずのアイスの棒は衣千華の両手にしっかり握られていた。
衣千華が七琉美を意識し出したのは去年の体育祭だった。復刻版借り物競走に出た衣千華が拾った紙には"おんぶでゴール"と書いてあった。自分が誰かをおぶって走るのだと思った衣千華は自分のクラスから小柄な女子を探しに行く途中、偶然目の前に現れた七琉美が衣千華の手元からスッと紙を取り目を通した。"乗って!"そう言って腰をかがめた七琉美。衣千華は"あっ、そっちもありか"と、七琉美におんぶした。すると、七琉美は"ちゃんと捕まってて"と言って衣千華をおぶって走りゴールした。その後、"ありがとう"と伝えると"ちゃんと食ってる?全然軽さ変わんない"と去って行った。昔の事を覚えていた七琉美の懐かしい背中が嬉しかった衣千華。この時、初めて胸の奥が騒つく感覚を覚えた。学校一のモテ男におぶられた女はその後先輩女子の嫉妬を買ったが、後輩女子には美男美女と騒がれ衣千華は七琉美への接し方が分からなくなり、しばらくは顔を合わせる度"最悪"の二文字を連呼していた。

