Young days

『…いつか、お前ら2人もこの海を離れる時が来るかもしれねぇ。ユヅみたいに、それが己の夢の為なら、風波のもんは誰だって快く送り出してくれる。だけどな…何かに迷ったり、つまずいたりして、自分が今何処に居んのかも分かんなくなっちまった時は…いつだってここへ帰って来い。ここに戻れば、何かが見える。何かに気付く。そうやって、みんなこの海に教えてもらってきたんだ…。』



柄にも無く真面目な話をした秀晴。
3人の心にも何かが深く響いた。



『終わったよ〜!!』


衣千華の声に振り向くと、秀晴は表情を変え無邪気に笑った。


『ビリは明日朝イチ洗い物なッ!』


そう行ってolu'oluまで走り出した。


『…え?』

『うっわ!うそッ!』

『えぇ〜そんな不意打ちある〜?』


慌てて3人も立ち上がり追いかけた。



『うぇ〜い!1抜け〜ッ!』

人差し指を高らかに掲げた秀晴。

『何やってんの?』

衣千華が笑うと、伊織と果奈も笑った。


『マジ卑怯〜!本当大人気ないッ!』

そう言って流唯が駆け込むと、秒差で七琉美…。

『無い無い無い!足つるかと思ったよぉ!』

結局ビリは優月だった。


『じゃ、お疲れッ!ユヅ明日宜しくな〜!』


女子にとっては普段通りのお茶目な秀晴。
それでも、男子にとって今日の秀晴はちょっとだけカッコイィ兄貴に見えていた。


『ねぇ、明日さぁ〜月曜だしolu'olu夜休みでしょ?浜茶屋終わったら皆んなで花火でもしない?ヒデさんも誘ってさぁ!』


衣千華の提案だった。


『いぃねぇ!果奈とも花火しようって言ってたもんねぇ!』


『うんッ!皆んなでしようよ〜。』


優月と果奈も賛同した。


『伊織もするよね?』


『あっ、うん。久々だね花火とか。』


『ナル、ロケット花火しようぜ?』


『好きだな…お前、ロケット花火。』


七琉美はいつも何だかんだ流唯に付き合ってあげる傾向がある。


『じゃ決まり〜!ナル、ヒデさんにも聞いといて。俺らと違って予定あるかもだし。』


何故か優月が張り切っている。


『…うん、わかった。』