Young days

驚きの表情で見つめる女子をよそに、Tシャツを脱いだ七琉美が一言。


『…汗臭いより、磯臭い方が飯食えそう。』



そう言い残して海へ駆け出して行った。




『…えっ!?そこっ!?』


衣千華の突っ込みに、伊織も果奈も思わず笑った。


『確かに。私も海入りたぁ〜い。』


『え!?やめて!女子〜!ウチら女子だからッ!』


『だって、私も汗臭いのヤダよぉ。ユヅに嫌われる…。』


『ユヅは嫌わないよ?果奈の汗ぐらいで嫌ったりしないから!』


衣千華と果奈のやり取りもまた伊織の笑いを誘った。


『伊織〜人事じゃないよぉ。ウチら全員今日汗だくだよ?衣千華だって気になんないの?』


とりあえず、自分の匂いを確認する2人。


『え、待って〜。自分の匂いってちょっと分かんないかも…、伊織確認して?』


『えっ?』


『あっ、私シューと拭き取り持ってる!』


衣千華がバッグからそれらを取り出すと、女子の臭い消し作戦が繰り広げられた。


『でも…なんか懐かしい。』


果奈が海ではしゃく3人を見て微笑んだ。


『…うん。』


頷く伊織。


『中学までは毎年みんなで泳ぎに来たよね。』


衣千華も懐かしんでいた。



『みんな〜ッ!』


背後から聞こえた声に振り向く女子。


olu'oluの中から手を振っていたのは久々に見る莉乃だった。


3人は笑顔で手を振り返した。


『ま〜た綺麗になってる…。』


心の声を漏らしたのは衣千華だったが、果奈も伊織も同じ事を思った。