Young days

翌日…olu'oluでは夕方、秀晴の誕生会が開かれた。めっぽう涙脆くなった秀晴は6人の前で嬉し泣きをしてしまった。


色んな事が起こった夏も終わりを迎え、8月最終月曜日…浜茶屋olu'oluの看板が外された。中の物をハワイアンBAR olu'oluへと運ぶ作業を終えると、デッキにはcloseロープが張られた。



『今年もありがとう!解散ッ‼︎』



秀晴の掛け声でolu'oluの夏は終わった。


新学期が始まり、体育祭を終えると七琉美、優月、果奈、衣千華の4人は自動車学校へ通い出した。伊織はまたサーフィンを始めた。流唯は早生まれで、まだ自動車学校へ通えないためヤケクソで毎日、梨や柿の皮を剥いて包丁の使い方に慣れる練習や、卵焼きや野菜炒めを作っては料理の基本を覚えていった。


季節があっという間に過ぎて行く中で、秀晴は6人の卒業式に呼ばれた。

何故か誰よりも緊張していた秀晴は前日、酒を控えたせいで一睡も出来なかった。




そんな6人の卒業式を見守っている秀晴。

この8ヶ月…彼らと共に1日1日があっという間に過ぎて行ったが、それ程までに忘れ難い夏を過ごしたのは秀晴にとっても同じだ。

華奈緒の代わりにと、この卒業式に呼んでくれた兄の隣で目を真っ赤にする秀晴。

短いようで色んな事があった夏。
秀晴は、10年ぶりに心を埋める恋人を作らなかった。


卒業式が終わるとハワイアンBAR olu'oluを貸し切っての卒業パーティーを開いた。

めっぽう涙脆くなった秀晴は祝いの酒を飲んで寝てしまった。

そんな秀晴の顔に6人は落書きをして囲み、記念撮影をした。その写真は、その後olu'oluのカウンターに飾られた。