Young days

翌朝、まだ薄暗い時間帯…秀晴は海に居た。久しぶりにサーフボードを抱え海の中へと入って行った。


日が登り、早起きを頑張った流唯は家族で晴翔を見送った。晴翔がタクシーに乗り莉乃の家の前に着くと、父と七琉美が2人を見送った。

まだ少し早かったが七琉美は部屋に荷物を取りに行くと新しいスマホを手にolu'oluへと向かった。すると、晴翔を見送ったまま先に来ていた流唯がデッキに座り海を見ていた。


『…………早いね。』


聞き覚えのある、どこか懐かしくもあったその声にビクッとなり振り向いた流唯。


驚く顔に思わず笑みが溢れる七琉美を見て、笑顔になった流唯は隣に座れと右手でデッキを2回叩いた。


七琉美が流唯の横に腰を下ろすと、流唯は海を指差した。



『あれ、ヒデさん。』



『…え?』



七琉美も秀晴がサーフィンをする姿を見るのは久しぶりだった。



『なんか、たった1日お前の顔見れなかっただけなのに…なんでだろ…声が、すげぇ〜懐かしく聞こえた。』



『……俺も。』



『不思議だね。』



『…うん。』



『会いたかった?』



『すごく…会いたくなった。』



『誰に?』



『…みんなだよ。』



『100点!』



『…俺、流唯に謝らなきゃ…。』



『…だったら俺も。』



『…ん?』



『俺ら多分…謝りたい事同じだと思う。』



『…うん。でも…だとしても…』



『お互い様でしょ?だって俺ら、たまたま同じ女を好きんなっただけだから。』



『…流唯。』



『アイツのこと忘れろとか、俺言わないよ?でも、遠慮もしない。気も使えない。』



『うん。』



『俺こんなだけどさぁ…ナルが居ないと、楽しくない。誰が欠けてもそうなんだろうけどさぁ…。心が離れるのは1日が100年ぐらい長くて…もう懲り懲り。』



『…1日が、100年か…。』



『まぁ、100年も生きた事ないんだけどね。』



『……俺らまだ18だから。』



『俺まだ17だよ?』



七琉美は笑った。



『早く会いたい。…ちょっとだけ緊張してたけど、流唯のおかげで少し解れた。』



『なんか分かんないけど、嬉しいからいぃかッ!』


流唯は七琉美の肩に腕を回した。