Young days

翌日、olu'oluに集まったのは伊織、優月、果奈の3人だけだった。


秀晴はまるで元気の無い3人に、いつも通り接した。


『まぁ…、今日は天気もイマイチだし4人居りゃ何とかなるだろッ!?なっ?』


ビーチに日差しが届かぬ程雲で覆われた空。皆の心模様をそのまま映し出したような天気だった。


『あっ、お前ら聞いてる?莉乃〜明日朝イチで東京戻るって。晴翔と一緒に…。』


果奈がかろうじて頷いただけだった。


『……ナル…何してるかな…。』


空を見上げ呟く優月。


『……衣千華も…流唯も…。』


テーブルを拭く伊織の手が止まった。



『…空、見てんじゃねぇ〜の〜?で、同じ事思ってんじゃねぇ〜か?お前らと一緒で、心ここに在らず…ってな?』


秀晴は優月の横で空を見上げ、優しく微笑んだ。果奈も伊織も空を見上げた。


『……私のせいだ…。』


伊織はそう口にした。


『…だから…誰のせいでも無いって。』


『…ユヅの言う通りだよ伊織…。』



布巾をギュッと握った伊織。



『…しっかし、誰も来ねぇ〜なぁ〜。閉店ガラガラッてか?コーヒーでも飲むかッ!』


秀晴はグラスを4つ並べると氷を入れたアイスコーヒーを注いだ。1つはブラック、あとの3つはカフェオレにした。


『まぁ、座れッ!』


秀晴はカウンター越しに3人を座らせタバコに火を付けた。


『お前らさぁ…そこまでわかりやすくショボくれた顔出来てホント幸せだなッ!』


3人は一斉に秀晴の顔を見た。


『恋をするにもな、相手が必要なんだよ。分かるか?誰かに想いをぶつけたり、ぶつけられたり…喧嘩ってのも必ず相手が居て成立すんだ。世の中には自分1人で出来る事なんてたかが知れてる。相手に対して想いが強ければ強い程、くらうダメージはスゲェ〜でけぇ〜けど、そうゆう相手がいるってのはホントはとても幸せな事なんだよ。別にどってことない話を聞いてくれたり、くだらない事で笑い合ったり、そんな事も1人じゃ無理だ。もし心を救って欲しい時に、"助けて"って言える相手が側にいるってスゲェ幸せな事なのに、たったその一言が言えねぇ〜奴もいる。だったら、そいつのサインを感じてやりゃいぃ。アイツらはな、お前らに会いたくないから来ないんじゃない。どうしても、離れたくないから来れないんだ。』