Young days

『私も飲んじゃお〜ッ。パパの奢りでッ。』


父が笑うと、莉乃はグラスに生ビールを注いだ。


『ではッ!いただきますッ!』


莉乃は父と乾杯をすると、七琉美のグラスにもガツンッ!と当てた。


『うぅ〜んッ!格別だわッ!』


莉乃のオーバーなリアクションに七琉美も笑みを浮かべた。そんな息子を見た父も嬉しそうに目を細めた。


『…七琉美。来年、莉乃がこっちに戻ったら2人レンタル別荘を任せようと思ってる。』


『………別荘?』


『莉乃がな、お前と2人でやりたいそうだ。』


七琉美は莉乃の顔を見ると、莉乃は頷いた。


『丘の向こうの土地を買った。そこに建てる。8部屋作るつもりだが…そこの1部屋は管理人部屋として、お前が住めばいぃ。詳しい事は莉乃に聞いてくれ。これは、莉乃の提案だからな。』



『一緒にやってくれる?ナル。』



莉乃は、七琉美に資料を渡した。



そこには、レンタルする部屋のイメージ図と写真が添えられていた。全室オーシャンビューのメゾネット式。開放的な大きな窓に、オシャレなインテリア。各部屋によってテーマが変わり、同じ部屋は1つも無いが、どの部屋にもベランダには大きなジャグジーがあった。


『宿泊料は各部屋によって多少差が出るんだけど、1人で泊まっても、6人までなら何人で利用しても部屋代のみ。予約はネットで受けるから…ナルにはチェックインとアウト…あとは、利用後の掃除とか…そうゆうのを頼みたい。……どう?』


七琉美は、将来の事を考えてなかった訳では無いが特にやりたい事もなかった。だが、その資料を目にした時、心から惹かれた自分がいた。



『…やるよ……やりたい。』



『ホントッ!?』



莉乃がホッとした顔で驚きと満面の笑みを見せると、七琉美は頷いた。父も安心の笑みを浮かべた。