Young days

辺りが薄暗くなる頃家に戻ると、父がリビングで休んでいた。


『おかえり』


『…ただいま。姉貴は?』


『ヒデの所だろ?』


『あ…そっか…。』


『たまにはどうだ?2人で行ってみるか?』


『……え、どこに?』


『ヒデのトコだよ。莉乃の居るし、軽く飯でも……嫌か?』


『…別にいぃけど…わざわざ父さんが行くようなトコじゃないよ…。』



父は笑った。



『お盆ぐらい、家族揃ってもいぃだろ。』



そう言って父は財布を取りに行った。



スーツ以外の父と、2人で外を歩くのは何年ぶりだろうか…。七琉美は父の3歩後ろ距離を空けて付いていった。



olu'oluに着くと、秀晴と莉乃は驚いた表情で2人を見た。


『どうしたぁ〜ッ!?ビックリし過ぎて酔いも冷めるわッ。』


秀晴は嬉しそうにカウンターの常連達をテーブル席へと動かした。


『悪な…いぃのか?』


『いぃって、いぃって〜!コイツら酒があればどこ座ったて関係ぇ〜ね〜んだから。』


七琉美の父は店内の客に頭を下げるとカウンターへ座った。


『未成年だけど、親同伴だから許〜す。』


莉乃も嬉しそうにおしぼりを渡した。


『何?何か飲む?あっ、飯?』


秀晴はいつもに増して嬉しそうだった。


『じゃあ…1杯だけ、ビール貰おうか。七琉美はどうする?』


『…俺…コーラで…。』


『あと…なんか適当に作ってくれるか?』


『おぅ!ナルは肉だろッ?いいの焼いてやるよ。兄貴も食うだろッ?スペアリブ!』


『任せるよ。』


父は出されたグラスを手に取ると、七琉美に向けた。七琉美もコーラを手に取りカツンッと父のグラスに当てた。