Young days

『どう?これまで通り?』


伊織の表情を見て優月はそう聞いた。


『うん。ありがとねユヅ。あと…心配かけてごめん。』


伊織はちょこんと頭を下げた。


優月がグーを突き出すと、七琉美は軽くグータッチで答えた。


『じゃあ俺、中入るねッ!』


優月がBerry Berryを指差すと、伊織と七琉美は手を振って家へと向かった。



『じゃあねッ!』



『うん、じゃッ…。』



そう言って別れた伊織と七琉美。




伊織と入れ替わったモヤモヤが七琉美の中で揺さぶっていた。



家の前を素通りし、坂を登った七琉美は東屋に1人座り込んだ。




『………嫉妬……。』




そう呟いてオレンジ色に染まる海を眺めていた。



父の車で食事に向かう衣千華がそこを通り掛かると、遠く海を見つめる七琉美を見つけた。


一瞬嬉しそうな表情を見せた衣千華だが、すれ違いざまに振り返り見める七琉美の顔に何故か不安を覚えた。



"今どこ?"



そんなメッセージを打ち七琉美に送信する衣千華。



"東屋"



そう返した七琉美から、海の写メが届いた。



"キレイ"



"衣千華は?もうホテル?"



"今向かってるとこ"



"いってらっしゃい"



"いってきます"





衣千華は七琉美に、"今、何考えてたの?"…とは聞けなかった。




七琉美は衣千華に設定された2ショットの待ち受けを見つめた。