Young days

莉乃と晴翔はかき氷を食べながらテーブルでデートを楽しんでいた。


『兄ちゃんさぁ、わざわざ俺のいるトコでデートとか…ちょっとは気〜使ってよ〜!』


『なんだよ?お前がココで頑張ってるトコ見に来たっていいじゃん。卒業したら、ヒデさんの店入るんだろ?』


『そぉ〜なんだけどさぁ…。』


伊織はそんな流唯を見て呆れた。


『そ〜んなプリプリしなくても〜。』


かき氷をガリガリ削る伊織に衣千華は笑っていた。


『ねぇ、衣千華…。プリプリついでに聞いていぃ?』


『あ、プリプリは否定しないんだ…?』


『私らって、記念日一緒だよね?私の誕生日。』


『……そうだねぇ…。』


『ナルと何回チューした?』


『はっ!?何言ってんの伊織ッ…。』


『えっ?もしかしてまだだった?』


照れた衣千華に勘違いをし、真顔で聞いた伊織に"毎日してる"とは答えられなかった。



『…んな訳…。』


『え?もしかして5〜6回してる?』


『………そ、そんなトコかなぁ…。』


衣千華が苦笑うと、伊織はガッカリした表情を見せた。


『そうだよね…。普通、そうだよ…。付き合ってまだ日が浅いってのはさ、ラブラブ中のラブラブってゆうか…じゃなきゃオカシイ…。』


伊織が削り過ぎた氷が器を溢れて行く…。


『あっ、あぁ〜伊織ッ!溢れてる…氷…。』


『あっ……。』


『どした…?ケンカでもした?』


『してない…。』


『じゃあ何!?』


『……付き合うってなった誕生日以来、してくんないんだよ…1回も…。』



『へぇ〜したんだ。1回は…。』


『ん…?それどういう意味?』


『いやッ…ごめん。流唯がキスとか…想像出来なくて…。』


衣千華は申し訳無さそうに手で"ゴメン"のポーズをして見せた。


『……うん。でも、その1回が…今でも信じられないくらいカッコ良くて…あんなのが毎日続くんだと思ってた…。』


『…カッコ良い…流唯が?まぁ…顔は悪く無いもんね。むしろイイ方だとは思うけど。』