Young days

昼を過ぎると、6人はまさかの2人を目にする事となった。



『お疲れ〜ッ!』


そう声を掛けたのは莉乃だった。


『にっ、兄ちゃんッ!?』


流唯は思わず叫んだ。


『よっ!ヒデさん、昨日はご馳走様でした。』


晴翔は流唯に笑顔をみせると、秀晴にお礼を伝えた。


『何だ〜デートか?』


笑顔で口走ると、またもや秀晴は"マズイ"という表情をした。


『そうだよ!』


そう言って晴翔と繋いだ手を見せた。



『……デ…デート……?』


流唯が固まる中、釣り銭が切れそうになった七琉美が秀晴の元へやってくると、莉乃と晴翔に目をやり、繋がれた手に視線を落とし絶句した。


『……ねぇ…ナルちゃん…知ってたぁ?』


流唯は七琉美の腕を掴み恐る恐る聞いてみた。


『…あっ、ヒデさん釣り銭が…。』


秀晴は七琉美の頭を叩いた。


『見えてなかったフリすんのやめろッ!流唯よりタチ悪いわ。何だよヒデさんて…しっかり動揺してんじゃねぇ〜かッ‼︎』


『…ごめんなさい。』


七琉美は素直に呟いた。



『ビックリさせてごめん!ナル…流唯君も。私達、もうすぐ付き合って2年ちょっとになる。』


莉乃の報告に七琉美も流唯も、流石に聞こえてないフリは出来なかった。


『……そんなに、驚くかな?』


晴翔は何故2人がそこまで驚くのかを不思議がっていた。


『だッ…だって兄ちゃん東京で彼女出来たって……。』


『うん。東京で再会して付き合ったから。』


『あっ、姉貴の初恋…ッて…。』


『うん。晴翔!』


『……は…はつ…こい……。』


流唯はここ無しか肩を落としたように見えた。


『なんで流唯がガッカリしてんのよッ!』


伊織は歯を食いしばって、唇が動かぬよう流唯に小声で伝えた。