七琉美と衣千華…。
先に服を着た衣千華が乾燥機で乾かした七琉美の服を取りに行って戻った。着替える七琉美に背中を向ける衣千華。
『…なんか、変だよね。こっちからキスして、私が誘ったようなもんなのに…。今になって恥ずかしくなってきちゃったよ。』
『……衣千華?』
『…こんな私でも、少しはナルの役に立てたのかな…?』
『……………………。』
『…………何か言ってよ?じゃなきゃ惨めじゃん。』
衣千華が振り向くと七琉美は衣千華を見つめ、すっと目を逸らした。
『……ごめん。』
衣千華は悲しげに笑った。
『…謝らないでよ…余計惨め…。』
『……自分でも…何をどうしたいのか…どうしたらいぃのか…。』
『……試しに、私と付き合ってみない?』
『………え?』
『2週間でいぃ。その間に、私がナルを振り向かせるから…それでも無理なら今度こそ私、綺麗さっぱり諦める。恨みっこ無し。』
『………うん。』
七琉美は、衣千華への罪悪感からその提案を受け入れた。
『…ホント!?』
七琉美は2度頷いた。
『じゃあ、明日の朝迎えに来てくれる?』
『うん。』
『みんなにオープンにしてもいぃ?』
『…いぃよ。』
そう言って帰って行く七琉美を衣千華は見送った。
その頃、伊織は家族揃っての細やかな誕生会を終えた。
『トト、ホントありがとね。ボード、大事にする。ママも、ご馳走様。どれも美味しかった。お風呂も済ませちゃったし、歯だけ磨いて部屋行こうかな。』
伊織は、歯磨きを済ませて部屋へ戻った。
『ちゃんと食って、ちゃんと寝る…か。』
秀晴に言われた事を思い出して時計を見た。
【21:05】
『…まだちょっと早いか…。』
何となくテレビも付けずに、静かな部屋の中でスマホを手に取った。
待ち受けにしている6人の写メを見つめていた。これまで、伊織の誕生日は夏休み中という事もあって、みんなで集まって祝わってもらわなかった事が無い。
『………はぁ…。』
両親の前では何とか笑顔を見せていた伊織も、流石に今日は堪えたようだ。
先に服を着た衣千華が乾燥機で乾かした七琉美の服を取りに行って戻った。着替える七琉美に背中を向ける衣千華。
『…なんか、変だよね。こっちからキスして、私が誘ったようなもんなのに…。今になって恥ずかしくなってきちゃったよ。』
『……衣千華?』
『…こんな私でも、少しはナルの役に立てたのかな…?』
『……………………。』
『…………何か言ってよ?じゃなきゃ惨めじゃん。』
衣千華が振り向くと七琉美は衣千華を見つめ、すっと目を逸らした。
『……ごめん。』
衣千華は悲しげに笑った。
『…謝らないでよ…余計惨め…。』
『……自分でも…何をどうしたいのか…どうしたらいぃのか…。』
『……試しに、私と付き合ってみない?』
『………え?』
『2週間でいぃ。その間に、私がナルを振り向かせるから…それでも無理なら今度こそ私、綺麗さっぱり諦める。恨みっこ無し。』
『………うん。』
七琉美は、衣千華への罪悪感からその提案を受け入れた。
『…ホント!?』
七琉美は2度頷いた。
『じゃあ、明日の朝迎えに来てくれる?』
『うん。』
『みんなにオープンにしてもいぃ?』
『…いぃよ。』
そう言って帰って行く七琉美を衣千華は見送った。
その頃、伊織は家族揃っての細やかな誕生会を終えた。
『トト、ホントありがとね。ボード、大事にする。ママも、ご馳走様。どれも美味しかった。お風呂も済ませちゃったし、歯だけ磨いて部屋行こうかな。』
伊織は、歯磨きを済ませて部屋へ戻った。
『ちゃんと食って、ちゃんと寝る…か。』
秀晴に言われた事を思い出して時計を見た。
【21:05】
『…まだちょっと早いか…。』
何となくテレビも付けずに、静かな部屋の中でスマホを手に取った。
待ち受けにしている6人の写メを見つめていた。これまで、伊織の誕生日は夏休み中という事もあって、みんなで集まって祝わってもらわなかった事が無い。
『………はぁ…。』
両親の前では何とか笑顔を見せていた伊織も、流石に今日は堪えたようだ。

