遅刻少年こと佐久間快斗くんは自己紹介を終えて席に着いた。
まさかの!!隣の席。なんでこいつなんかと。
別に佐久間快斗くんは悪くは無い。ただ、自己紹介の邪魔をされた私は機嫌が悪いのだ。
「おはよ！！」
佐久間快斗くんから挨拶をされたがもちろん返さない。
はー。これできっと友達もできにくいだろうな
そうは、思ってもなかなか、話す気にはなれなかった
そしたら
バンッ!!
いきなり机を叩かれた。前を向くとさっきまで隣に座っていた佐久間快斗くんが目の前にしゃがんでいる。
「おはよ？七瀬さん。」
ん？わざわざ挨拶返してもらうためにきたの？
私は仕方なく
「おはよ…」
「あの、七瀬さん。さっき自己紹介邪魔して
ごめんな。」
ま、まさか。謝られるなんて思ってもみなかったわたしはびっくりしていた。
「い、いや。大丈夫」
カタコトになりながらも何とか返事をした。
てか、よく見ると佐久間快斗くんって普通にかっこいい顔してる。
目は二重で少し上がった眉毛。
髪の毛はいかにも野球少年って感じ。
んー。まぁ仲良くしてやってもいいかな？
「そっかならよかった!!」
そう言って彼は不意打ちに満面の笑みをうかべた。
佐久間快斗くんって笑うと目じりが下がってなんか可愛い!!