試験まで残りの時間が1ヶ月なかったが、友人に地方公務員や国家公務員が何人かいたので彼らに試験内容やポイントなどを細かくリサーチし、真琴に会うまでにはかなり高いスケジュールが組めるように整えた。

確実に真琴が採用されるように、過去問題も徹底的にリサーチをした。
俺が分からないとなると、居る意味が無くなるので分からない問題など無いように。

完璧な装備と自信を身に付けて彼女に会いに行く。

久しぶりの地元を満喫するつもりは一切無いので、真琴のお義母さんが"駅まで迎えに行く"と言う提案を受け、お願いをした。

「玲くん、無理なお願いを聞き入れてくれて、ありがとう。
 今日から宜しくお願いします。」

「こちらこそ、就職先を見つけるのに僕が知ってる所がそれくらいで申し訳ありません。
 真琴が採用されるようにみっちり勉強します!
 僕の方こそ、宜しくお願いします。」

1日辺りの勉強時間を今日から12から13時間に増やす。
1日三食はしっかり食べさせる。
夜寝る前ぎりぎりまで勉強をして、起床したら復習をする。
好きな事をしても良い時間を与えるなど、本日から真琴の生活面の変革を伝える。

家庭教師はした事は無いが、一応大学では講師をしている身だ。
絶対的に真琴を合格させて俺のテリトリーへ連れて行く。