布団をバサリと捲られ、枕に肩肘をつく彼と目が合う。
お風呂上がりの男性の色気ってみんなこんな感じなの?と玲くんにドキドキしてしまう。

「さあ、どうぞ。」

…絶対に間違えるだろうと言わんばかりのどや顔。
私は玲くんの色気にドキドキしてしまい、まともに考えられない。

「確か…私が働いていたフレンチのお店は玲くんのお父様のご友人だった…とか…?」

「残念。ハズレ。
 正解は"真琴の副業の話を千景にしたことに対する結論"
 間違えた真琴に試練を与える。
 どこでも良いから真琴から俺にキスをして。」

・・・。嘘でしょ?無理無理!!と言った風に頭を左右にブンブンと振る。

「出来ないなら別の試練だけど?
 そっちの方がハードル高いぞ。」

「ううっ。玲くんのいじわる!!」と言って彼の右頬に軽く触れるくらいのキスをした。
すると、彼は「ありがとう」と言って私の顎を掴み唇に濃厚なキスをした。
心臓バクバクで目が冴えてしまった私がなかなか寝付けなかったのは言わずもがなと言うことで。

「おやすみ。」




『むしろ、真琴以外と来るつもりは更々無いから常に一緒に行こうな。』