お腹が満たされ気分が上がってきた。
凄く素敵なお店。
一人でランチ来たいけど…敷居が高いな…。

「玲くん、このレストランはどの料理も美味しいね!」

「真琴が気に入ると思ったから連れてきて良かった。」

注文前は食べきれるか心配だったのに、ペロッと食べきってしまった。
また、来たいなと純粋に考えているとデザートのティラミスとアイスティが運ばれてきた。

「おいし。
 また来たいなあ~」

「うん。
 真琴。いつでも来れるぞ。
 今日は役所から来たから車だけど、俺たちのマンションから直ぐなんだよ。」

「そうなの?
 まだ、玲くんのマンションの周辺が全く分からないから。
 今度のお休みに散策しようかなって」

被せるように、玲くんが話す。

「一人じゃ危ないから散策は俺と一緒の時な。
 周辺の案内なら出来るから。
 俺も基本的には土日休みだから都合は合わせられるだろ?
 なに、膨れてるんだよ。」

「べつに。
 ティラミスも美味しかったなって思ってただけだよ。
 玲くん、ごちそうさま!
 また、連れてきてね!」

いやいや。膨れるでしょ…
さっき、子ども扱いしてない発言がうその様だよ。
全く、一人でお使いも出来ない子どもとの会話を聞いている様だよ。

「もちろん。」

「約束だよ!」

「真琴?
 約束は必ず守る。
 だから、真琴も守ること。」

危険な香りがする……。