私の言葉に被せるように二度確認するように言う、野中玲。
何が言いたいのか分からず、私は彼を覗きこむ。
!?
なに?突然、彼がニヤリと笑った……。
「何惚けてるんだよ。
真琴。バレたら首じゃないのか?」
「なっ!何の事?」
知らぬが仏。
知らん顔を決め込むわたし。
(ああ。目を合わせなければ良かった。。。)
「東西百貨店13階、フランス料理屋。」
え!?
なに?
思わず驚き、目を見開く。
倒しそうになったうどんの器を瞬時に押さえた野中玲。
「なっ!なにそれ!?」
「毎週火曜日と木曜日、19時から22時まで。
担当は食器洗い、テーブルの片付け。
その為に火曜日と木曜日はここのうどん屋で夕飯を済ます。
ばれたくないなら、付き合え。
あと、副業の方は辞めろ。
時間を有効活用したいなら別のやり方を教える。
異論は認めない。
真琴、分かったか?」
一方的にまくし立てられ業務連絡の様に要件を並べられた。
もはや、降参する他ない。
「・・・。わかった、よ。。。」
大盛のうどんが喉に詰まるかと思った。。。
一気に食欲がなくなってしまい、とり天とカボチャの天ぷらは玲くんに食べてもらいお店を後にした。
アパートまで玲くんに送られ、とぼとぼと気力無しに帰宅し、殆んど現実逃避のように夜が明けた。。。

