夕食の用意を玲君が帰宅前するまでに難なく済ませる事が出来たのでキッチンでつまみ食用に買っておいたキッシュを温めたのを持ち、ソファーに腰掛け頂いたドレスのカタログに目を通すーーー。
「ん!美味し!生き返る~
ん~やっぱりミントグリーンの方が良いかなあ。
あれ?ふあ~眠くなってきた…」
緊張と疲れがどっときたのか欠伸と共に眠気を我慢でくなくなりーーー。
「真琴?」
ぐらぐらと肩を揺らされている事に気付き、どうやらカタログを見ながら寝てしまったらしい。
「あっ
玲君お帰りなさい。
ドレスの試着で緊張しちゃって、家について安心して寝ちゃってたみたい。
夕食出来てるから一緒に食べよう!」
部屋の明るさに目がしょぼしょぼしてしまい、もう一度欠伸がでる。
最近寝ても寝ても眠気が収まらない時がある。
玲君はというと少し思い詰めた様に眉間にシワを寄せ、左手を顎に当てて何かを考えているようだ。
「手洗いうがいはした?
今夜はビーフシチューだから温めてくるね!って、玲君?どうしたの?」
「ん?
ああ。手洗いうがいは済んだ。
真琴。夕食は後で良いから少し話そう。
真琴が腹減って辛いようなら先に食べよう。」
お腹は空いてるがキッシュのお陰で辛くはないので話す事に承諾をし、一度お茶を用意する為にキッチンへ行きリビングへまた戻った。