心理作戦といこうか。

ちょっと!ちょっと待とうよ~
孫って……冗談にも程があるし、一緒に住むって……。
何の妄想なのよ?
私の両親と彼は私の知らないところでどんな会話をしているのよ!

「ね、ねえ?
 玲くんはそのっ、お付き合いしてる人っていないの?
 私と一緒に暮らすなんて知ったらショックだと思うし…喧嘩になっちゃうよ…。」

素朴な疑問を問いてみる。
玲くんに腕を掴まれたソファーの方まで足を運ぶ。
ゆっくり座って話すなんて気分になれない私は立ったままなので、彼も立ったままだ。

「真琴?
 何言ってるんだよ。
 熱でもあるのか?
 俺がお付き合いしてるのは、真琴だろ?
 昨夜、その話もしたの忘れたと言わせないけど。」

「ええ!!!!」

「何、驚いてるんだよ!
 付き合えって言って承諾したのは真琴本人だろ?」

付き合えってそういう意味だったの!?
日本語って本当に難しいなって、違うし!!
安請け合いはするもんじゃない。
とにかく、別の意味で"付き合え"と受け取ってしまった事を伝えなくては。

「玲くん?ごめんなさい。
 "付き合え"って違う意味だと思ってたの。。。」

「なら、今その訂正したから。
 真琴は今からそのつもりで。
 分かったなら、一旦落ち着かせるためにもソファーに座りな。」

「……う…ん。」
訂正に訂正したいよ。。。
簡単に返事が返ってきた。。。
落ち着かせるためにも…一度自宅に戻りたくても引き払われてしまったから…行くあてもないし…。