電話越しに二人のやり取りを聞きながら待つ。

『玲くん?
 真琴ったら頑固だし鈍感でごめんなさいね。
 二人が結婚するのずっと待ってたから楽しみだわ~』

いつでも、どんな時でも俺たちの味方をしてくれているお義母さんを早く安心させたいとずっと思っていたから、良い報告を出来るよう努力する。

「お義母さん、ご無沙汰してしまい、すみません。
 良い報告が出来るよう頑張ります。」

『真琴が変な事をしたら直ぐに教えてね!
 私たちは玲くんと真琴がうまくいくように協力するから!』

「ありがとうございます。」


引っ越しに関しては難なく了承して貰えたので、後は真琴本人を迎えに行くまでだ。

さて、行くか。


「だから言ったろ?
 偶然なんてない。全て必然的なんだよ。真琴。」