玲くんにとっては簡単な事かも知れないけど、私にとっては難しい事…けど頑張った。
これで私も大人へのステップアップになったとドキドキしたけど少し誇らしかった。

「うん。真琴、ありがとう。
 こっち来て。」とベッドに戻された。

「玲くん?もう、眠たくないよ?」

「うん。真琴を寝かすつもりないから。」

まさか、と思い玲くんを見ると、やっぱりと確認した。
何も言わないから違うかも知れないけど覚悟をする時がやって来たのだ。

「玲くん?あの、ね…」

「真琴。何が言いたいかも考えている事も大体分かる。
 俺は今がいい。真琴はやだ?」

やっぱり。。。
恥ずかしくなり、両手で顔を覆う。
考える時間はたくさんあったのに。
いざとなると萎縮してしまう。
でも…

「いいよ。」
私は玲くんが好きだから捧げようと無意識に"いいよ"と返事をした。

「あ!でも、お風呂入ってからでもいい?」

「いいよ。けど、一緒に入ろう。」

「え?それは、ちょっと。。。
 玲くん、直ぐに入ってくるからお風呂は勘弁して。ね?」

「俺は先に入ったから今日は仕方ない」と別々にお風呂に入ることを承諾してもらい入浴タイムになる。

お風呂から出たら私はどうなっちゃうのかな。
心臓バクバクだけどお風呂で一旦、落ち着かせて心の準備をしよう。
こういう時でさえ、私の気持ちを一番に考えている彼に安心して貰えるように、彼の気持ちに応えよう。