〜瑛多〜

ついに!ついに!ついに!日葵と遊べる!

本当は補習に合格したらなんて言ったけどそんなことしなくても誘えたはずだけど素直じゃない俺は『補習に合格したら遊ぼ』なんて言ってしまった。

でもあいつはちゃんと勉強をして補習に合格した。それがとてつもなく嬉しかった。

あいつを助けてやりたい思いが叶った。

そして遊ぶという約束も叶った。

幸せだ。

テニス以外での嬉しさはこれ以上にない。

早く週末がきて欲しい。本当はもっとあとの日でもよかったけど、本当は…あいつの誕生日が来週にある。だから誕生日プレゼントを渡したかったからこの週末にした。早めの誕生日プレゼント。何をあげよう……。そう考えただけでわくわくする。

日葵とは長くいすぎて誕生日なんて祝うことなんてあんまりなかったけど、今回は盛大に祝ってやる。あいつの行きたいところに一緒に行きたい。

あいつとはたくさんの思い出があるけど、俺にとっても日葵にとっても忘れられない思い出を作る。それが今回の目標。


それができるデート(まだ付き合ってない)ができれば成功だ。

いつも頭の中にあるのはあいつの笑った顔。

嬉しそうに俺に向ける笑顔。

それがおるんでの宝物だった。

この世で1番守りたいもの。

そして1番失いたくないもの。