文化祭の後夜祭。
運動場の真ん中には特設ステージが設置されていてその前にはたくさんの人がいる。
後夜祭はお客さんが1番多く集まるイベント。
お客さんの目的は「告白大会」で毎年多くの人が来る。
いつもの告白大会は1人が告白するけど
今年は……2人が一斉に告白する。
蘭と一緒に運動会へ出る。
「日葵。決まったの?大丈夫?」
小さく頷くと蘭が立ち止まる。
「日葵、聞いて。あんたが本当にいたい人を選んでいいんだからね。自分のことだけを考えて。自分の幸せを考えていいんだよ。」
蘭の言葉に自信が持てた。
「蘭、ありがとう。」
「それでは!『告白大会』を開始します!皆さんはその場に座ってください!」
生徒会の人の言葉で観客席の人たちが座る。
「それでは!1人目です!どうぞ!」
1人目の人の告白が始まったけどそれどころじゃなかった。頭の中はあの2人の言葉。
『惚れてんだよ』
『俺のもんだろ。』
しばらくして観客席から大きな拍手が鳴った。
ステージ上では涙を流す女子を男子が抱き締めている。
そこから10組ぐらいの告白があった。
「それでは!今年最後の告白です!」
さ、最後。
「校内で噂になっているこの人です!」
生徒会の人がステージからはけていく。
それと入れ違いで2人が出てくる。
「日葵。」
瑛多が私の名前を呼ぶ。
周りの人たちが一斉にこっちを見る。
「来て。」
中村君が言う。
「いってこい!幸せ掴んでこい!」
蘭が背中を押してくれてステージに登る。
歓声でうるさかった観客席が静まりかえる。
中村君が先に口を開いた。
「いつも可愛いくて笑ってるお前がずーと好きだった。いつもお前は瑛多の隣にいて。俺は瑛多に嫉妬してた。叶うはずないって思ってたけど叶えたいって思った。日葵を誰よりも幸せにしたい。そう思った。だからさ。俺と付き合って下さい。お願いします!」
観客席から拍手が巻き起こる。
「いつも頑張り屋で、誰よりも周りのことを考えてて、俺がいないと本当に何も出来なくて。そんなお前が好きだった。翔琉よりも。誰よりも。俺以外のやつと幸せになるなんて許さねぇ。どんな女よりもお前だけ。日葵さえいればいい。他に興味なんてない。だからさ。早く俺のもんになれ。幼なじみじゃなくて、彼女になって。今までよりも大きな幸せあげるから。大好き。」
そう言って瑛多は手を出す。
「お願いします!」
中村君も手を出す。
涙がこぼれた。
大きくてゴツゴツした瑛多の手と細くてスラッとした中村君の手を見つめて決心する。
観客席からたくさんの視線が私に向いている。
「お願いします!」
私が握ったのは瑛多の手。大きくてゴツゴツした手。
観客席から拍手が巻き起こる。
瑛多は私の方を向いてビックリしたあと私の手を引っ張った。瑛多の腕の中に吸い込まれた。
目の前にある瑛多の胸はゴツゴツしていて男らしい。
「ありがとう。」
瑛多は涙声で言った。
「おめでとうございます!この2人は幼なじみから恋人の関係になりました。必ず幸せを掴むはずです!もう一度拍手を!」
会場からたくさんの拍手を受ける。
恥ずかしいけど何よりも幸せな気分だった。
「大好き。ありがとう。」
会場を後にした私たちは人気の少ない中庭に来ていた。
「俺でいいの?俺、嫉妬深いよ?いいの?」
「いいよ。知ってるから。」
瑛多が私たちは方を向いて両手を広げる。
私はその腕の中に入る。
「好き。大好き。」
周りが暗いのと抱き締めているので顔は見られていないから良かった。
「日葵。こっち向いて。」
甘い言葉で私の心を持っていく瑛多はズルい。
「大好き。誰よりも。」
そう言って、瑛多の顔が近づいてくる。
そこからは一瞬だった。
瑛多の唇と私の唇が重なったとき心の中は幸せでいっぱいだった。
「ありがと。」
「俺だけ見とけ。」
私と俺様な彼は俺様な幼なじみから俺様な彼氏の関係になりました。
運動場の真ん中には特設ステージが設置されていてその前にはたくさんの人がいる。
後夜祭はお客さんが1番多く集まるイベント。
お客さんの目的は「告白大会」で毎年多くの人が来る。
いつもの告白大会は1人が告白するけど
今年は……2人が一斉に告白する。
蘭と一緒に運動会へ出る。
「日葵。決まったの?大丈夫?」
小さく頷くと蘭が立ち止まる。
「日葵、聞いて。あんたが本当にいたい人を選んでいいんだからね。自分のことだけを考えて。自分の幸せを考えていいんだよ。」
蘭の言葉に自信が持てた。
「蘭、ありがとう。」
「それでは!『告白大会』を開始します!皆さんはその場に座ってください!」
生徒会の人の言葉で観客席の人たちが座る。
「それでは!1人目です!どうぞ!」
1人目の人の告白が始まったけどそれどころじゃなかった。頭の中はあの2人の言葉。
『惚れてんだよ』
『俺のもんだろ。』
しばらくして観客席から大きな拍手が鳴った。
ステージ上では涙を流す女子を男子が抱き締めている。
そこから10組ぐらいの告白があった。
「それでは!今年最後の告白です!」
さ、最後。
「校内で噂になっているこの人です!」
生徒会の人がステージからはけていく。
それと入れ違いで2人が出てくる。
「日葵。」
瑛多が私の名前を呼ぶ。
周りの人たちが一斉にこっちを見る。
「来て。」
中村君が言う。
「いってこい!幸せ掴んでこい!」
蘭が背中を押してくれてステージに登る。
歓声でうるさかった観客席が静まりかえる。
中村君が先に口を開いた。
「いつも可愛いくて笑ってるお前がずーと好きだった。いつもお前は瑛多の隣にいて。俺は瑛多に嫉妬してた。叶うはずないって思ってたけど叶えたいって思った。日葵を誰よりも幸せにしたい。そう思った。だからさ。俺と付き合って下さい。お願いします!」
観客席から拍手が巻き起こる。
「いつも頑張り屋で、誰よりも周りのことを考えてて、俺がいないと本当に何も出来なくて。そんなお前が好きだった。翔琉よりも。誰よりも。俺以外のやつと幸せになるなんて許さねぇ。どんな女よりもお前だけ。日葵さえいればいい。他に興味なんてない。だからさ。早く俺のもんになれ。幼なじみじゃなくて、彼女になって。今までよりも大きな幸せあげるから。大好き。」
そう言って瑛多は手を出す。
「お願いします!」
中村君も手を出す。
涙がこぼれた。
大きくてゴツゴツした瑛多の手と細くてスラッとした中村君の手を見つめて決心する。
観客席からたくさんの視線が私に向いている。
「お願いします!」
私が握ったのは瑛多の手。大きくてゴツゴツした手。
観客席から拍手が巻き起こる。
瑛多は私の方を向いてビックリしたあと私の手を引っ張った。瑛多の腕の中に吸い込まれた。
目の前にある瑛多の胸はゴツゴツしていて男らしい。
「ありがとう。」
瑛多は涙声で言った。
「おめでとうございます!この2人は幼なじみから恋人の関係になりました。必ず幸せを掴むはずです!もう一度拍手を!」
会場からたくさんの拍手を受ける。
恥ずかしいけど何よりも幸せな気分だった。
「大好き。ありがとう。」
会場を後にした私たちは人気の少ない中庭に来ていた。
「俺でいいの?俺、嫉妬深いよ?いいの?」
「いいよ。知ってるから。」
瑛多が私たちは方を向いて両手を広げる。
私はその腕の中に入る。
「好き。大好き。」
周りが暗いのと抱き締めているので顔は見られていないから良かった。
「日葵。こっち向いて。」
甘い言葉で私の心を持っていく瑛多はズルい。
「大好き。誰よりも。」
そう言って、瑛多の顔が近づいてくる。
そこからは一瞬だった。
瑛多の唇と私の唇が重なったとき心の中は幸せでいっぱいだった。
「ありがと。」
「俺だけ見とけ。」
私と俺様な彼は俺様な幼なじみから俺様な彼氏の関係になりました。