「ということなになりました」
「そっかそっか。まぁ、幸せそうでなによりです」
「本当にありがとう。澪のおかげだよ」
後日澪に柊との事を報告した
澪はやっとかみたいな感じだったけど
よかったねと喜んでくれてよかった
「じゃあ夏休みもどっか行ったの?」
「海行ったよ」
「いいな〜」
「羨ましい」なんて言ってる澪
澪も可愛いししっかりしてるから
モテるはずなのにな
「今日は柊くん来てないの?」
「うん…」
「寂しいんだ?」
「うん。まぁ、こればっかりは仕方ないんだけどね」
付き合うことになったけど
柊の病気は確実に進行してる
その分今よりも傷つくこともあるだろうし
たくさん泣くと思う
でも、それでも私は
柊のそばにいるって決めたから
柊が死ぬってまだ信じられないけど
いつかそんな日が来たとしても
私は柊のそばから離れない
誰に何を言われようと
柊に嫌われようと
もうその手を離さない
こんなに誰かを大切に思うなんて
こんな気持ちにさせられるなんて
思いもしなかった
きっと柊だったから
柊じゃなかったら
こんな気持ちになってなかったよ
