文化祭が終わってから
柊は学校を休みがちになった
来たとしても保健室にいることが多かった
それだけ体調が悪いってことだよね
病気が進行してるってことだよね
柊とのトーク画面も
今日も休むとか行けるけど保健室とか
そんな会話ばっかりだった
「柊くん大丈夫なの?」
「あんまり体調良くないみたい」
「そっか…」
澪も心配してくれてて
こうやって声かけてくれる
柊が保健室に来てる時は
なるべく会いに行くようにしてる
くだらない話やしょうもない話しかしてないけど
それでも一緒にいれる
話せるだけですごく幸せだった
今日は保健室に来てるみたいだから
放課後に会いに行く
ホームルームが終わって
急いで保健室に行く
「柊、来たよ〜」
そう声をかければ
「流花」と笑顔の柊が顔を見せた
「今日は楽しかった?」
「うん。まぁ、授業は楽しくないけどね」
「そっか…」
やっぱりちょっと元気ないみたい
2人で歩く帰り道
柊はいつも車道側を歩いてくれる
「花火大会…」
「ん?」
「一緒に行かない?」
駅で別れる直前
柊に花火大会に誘われた
「うん、行きたい」
「じゃあまた連絡する。あっ、浴衣着てきて」
「分かった。柊もね」
「うん。じゃあまたね」
柊とひとつ約束ができた
