君と見たい世界







もう少しで私たちの学校は文化祭がある


それぞれクラスで何やるか決めるんだど


私たちのクラスはちょっとしたカフェをしようってことになった





柊たちのクラスはお化け屋敷やるみたい


最近は文化祭の準備で忙しくて


なかなか柊と会えてない






「あっ、これ持ってくね」


ゴミ袋が溜まってたから


ゴミ捨て場まで持っていくと


たまたま柊に会った






「なんか久しぶりだね」


「うん、お互い準備で忙しいもんね」


「あのさ、文化祭一緒に回らない?」





柊から誘われるなんて思ってなかったから


嬉しくて「回りたい!」って即答したら


少し笑われちゃった





久しぶりに柊と話せて嬉しかったななんて思いながら教室に帰ると


澪に「流花、ちょっと来て」と呼ばれた





「文化祭の当番なんだけどさどうする?」


「あー、ちょっと待ってね」





柊に時間どうするって聞いたら


私に合わせるって返事が来たから


澪にどこでもいいよって伝えた





「流花は柊くんと回るの?」


「そっか〜。いいなぁ、私も彼氏欲しい」


「いや、彼氏じゃないから!」


「あっ、彼氏になる予定か」





彼氏になる予定…


そう言われて嫌じゃなかった


むしろ嬉しかった


そうなったらいいなって…






「あれ?否定しない…」


「えっ…」


「そうか。流花もやっと気づいたか」





親目線でそんなことを言う澪に


いつもなら言い返すのに


今日はどうすればいいのか分からなかった