君と見たい世界







「流花、最初はグーじゃんけんぽん!」


名前呼ばれたかと思うと


急にじゃんけん始められて


わたしも咄嗟に出しちゃって





結果は柊がパーで私がグー






「やったー!負けた流花はアイス奢りね」


「はぁ!?ちょっと聞いてないんだけど!」


「だって言ってないもん」


「なにそれ、ずるいじゃん!」






結局奢らされて


「うまっ」って言いながら隣でアイス食べてる






「流花のもちょーだい」


そう言ってアイスを持ってる手を掴んで


私のアイスを食べた






「うまっ、俺のもあげる」


そう言って自分が持ってるアイスを


私の口に持ってくる





ひと口食べると美味しくて


思わず「うまっ」と言ってしまった






「ふふっ、良かった。いつもの流花に戻った」


「えっ…」


「なんか今日いつもと違ったから…」






私の様子がいつもと違うって気づいてこんなことしてくれたんだ


確かにそのおかげでいつもみたいに笑うことが出来た






「ありがとう」


「こちらこそ奢ってくれてありがとう」


「じゃあ次はなんか奢ってよ」


「えー、そこはじゃんけんでしょ」


「なんでよ〜」





なんか好きだなこの時間


ずっと続けばいいのに…