「ふたり、知り合いだったの?」
「えっ、いや、違います!」
「そうなの〜?てっきり仲が良さそうだから!」
むふふ、と雨宮さん。なにを見て…、
「……わっ…!」
腕、つかんでそのままだった…!
しかも気づいた途端にめちゃめちゃ汗ばんでいくし、これはキケン。
「す、すみませ、!」
「やだ〜!小春ちゃんたら照れちゃって!」
「!!雨宮さん!!!」
「ふふふっ。じゃあ、わたしはまだ買いものあるから、あとは若いふたりで帰ってね〜」
雨宮さんは「じゃあね〜」とかわいく手を振りながら、歩いて行ってしまった。
若いって…、雨宮さんまだ32歳とかですよね…?
「あのさ、」
はっ……!
そっか、今はこの彼とふたりきり…!
「なっ、なんでしょ!」
「俺まだ帰り道覚えてないんだよね。だからさ、家まで案内してよ」
へ……。
笑った。
ふわっとしたわたあめみたいな笑顔。
「…かわいい……」
ぽろっと、おもわず本音が…。
「は?」
困ったみたいな「は?」。
決してきつい口調なわけじゃなくて、言葉までふわっとしてる。

