そのままお父さんとドラマの話をして、あ〜〜〜やっぱりあの人が犯人っぽいよね!という結論に至った頃。
お父さんにも、隣人さんのこと話しておこうと。
「あっ、お父さん、今日から隣人さんが来るらしいんだ」
『…ええっ!?どんな人!?』
「それがまだ会ったことなくて」
『変な人だったらすぐパパ呼ぶんだよ!』
「ふふふっ、はあい」
……後から思えば、こんな風に会話に集中してたのが悪かったと思う。
お父さんとの電話を切ってポッケにスマホを入れることに苦戦したから、だから……
──────ドンっ
「っ、わ」
曲がり角から人が出てきて、ぶつかってしまったんだ。
そのままの勢いでわたしは尻餅まで。
う、……おしりがいたい。
「ごめん、大丈夫?」
顔から当たってしまったものだから、視界がチカチカして立てないでいると、声とともにスッと差し出された手。
骨張ってて、男の人の手…?
声は男の人の声だ。
「すみません、よそ見してて…」
慌ててその手を掴んで立ち上がらせてもらえば、思っていた三倍は力が強いものだから、勢い余ってその胸に倒れ込んでしまった。
「わ、わ、ごめんなさい」
「いや、こっちこそ」

