「ごめん、意地悪して」
「……え、いじわる…?」
「……なんか、有栖さんって男のいじめたくなる精神くすぐる」
……もしかして日向くんって、エ、
「ス、じゃないから」
「……嘘だ」
「…そうかも」
「ほら…!」
「だって、夜ご飯ぜったい美味しいし有栖さんの部屋行ってみたいしお隣さんが有栖さんでよかったとか思っちゃってるし」
「……へ…」
「意地悪、せいこうー」
……日向くんは、ずるい。
またまた真っ赤に染まったわたしの顔をみて、笑う。
作ってるときから緊張した夜ご飯のトマトパスタは、美味しいってほんとに美味しそうに食べてくれたの。
帰るときには、
「有栖さんの部屋すごい好き。俺、入り浸っちゃいそう」
……なんて言って頭ぽんぽんするの。
“ お隣さんが有栖さんでよかった ”
そんなの、わたしのセリフだよ。日向くん。
「……しんぞう、いたい──────…」
period.1「お隣……さん?」end.

