恋いは赤い糸で 結ばれている 1

 僕は焦った。どんどん僕のことを引っ張って行く。どこに連れて行かれるんだろう?と僕は思った。

 芹斗「大丈夫だから」
   「だ~め。このままだと風邪、引いちゃうでしょう。」

 と言われ引っ張られなが女の子の家に着いた。僕は濡れた洋服を脱がされ、バスタオルを巻かれて女の子と一緒に体育座りで乾燥機が止まるのを待った。
そう言えば、女の子に名前を聞いてなかったな。 
 
 芹斗「あの、君の名前は?」   
   「そうだった。自己紹介してなかったよね。私の名前は葉月 菘」
 芹斗「僕の名前は春草 芹斗」

 お互いに自己紹介をして、二人でよろしくねと微笑んだ。 
 乾燥機が止まるまではまだ少し時間が掛かる。
 私はお父さんの転勤でこの街に引っ越して来たばかりだった。