恋いは赤い糸で 結ばれている 1

 葉月「いただきます」
 芹斗「いただきます」
 葉月「美味しい~」
 芹斗「美味しい」
 香利「う~ん、美味しい。レベル上がったんじゃない」

 皆、笑顔で美味しいって言ってくれた良かった。葉月はとくに笑顔。
 神経衰弱で勝った時よりも嬉しそう。さすが食いしん坊、じゃなかった
 食べる事が好きなんだな。

 香利「良かったね。2人共喜んでくれて」
 友毅「ああ。でも、まだまだ.....」
 香利「まあ.....友毅にとってイチゴのケーキは特別な思いがあるからね。
   いくら美味しくても良いとは言わないね」
 友毅「妥協はしたくないんだ」
 香利「そっか。もうすぐだよね.....」

 俺にとってイチゴのケーキは特別なケーキ.....。
 なぜなら、父さんの好きなケーキだから.....。
 俺が小学2年生の時だった。