恋いは赤い糸で 結ばれている 1

   『ごちそうさまでした』
 友香「美味しかった」
 香利「少し休んだら歯を磨いてよ」
 友香「はーい」
 香利「私、片付けするね」

 少し休んだ後、友香は洗面所に行き歯を磨いた。
 お皿を洗い終わり香利はお茶を入れて戻って来て俺の隣に座った。

 香利「ねぇ」
 友毅「どうした?」
 香利「イチゴのケーキを食べた時に思ったことがあってさ。美味しい言っても納得しなかった時があったよね」
 友毅「あったな。イチゴのケーキはシンプルだから難しいくてさ。父さんの好きなケーキだし妥協したくなかったんだ」
 香利「もうすぐだよね。友毅のお父さんの命日」

 俺の父さんは事故で亡くなった。
 父さんはイチゴのケーキが好きだった。
 だから俺は昔からイチゴのケーキを作っていた納得するまで苦労して。
 
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