恋いは赤い糸で 結ばれている 1

 リズミカルな包丁の音に母さんは鼻歌を歌いもうすぐ朝食ができる。2階から元気良く姉ちゃんが下りて来て母さんに挨拶をした。

 薺「お母さんおはよう」
 菘「おはよう薺」
 薺「手伝うことある?」
 菘「じゃあ、お皿を置いてくれる」
 薺「分かった」

 姉ちゃんはテーブルにお皿を4つ置き母さんの手伝いが終わった後はいつのもの通り僕を起こした。
 母さんは4つのコップに牛乳を注ぎテーブルに置いて椅子に座った。

   『いただきます』
 蘿蔔「母さんいつも以上に笑顔だね」
 菘「だって今日はパン屋さんにいくんだもん」
  
 今日は香利叔母さんとパン屋さん行く約束した日。母さん相当楽しみなんだな。
 朝食を食べ終わり僕と姉ちゃんは学校に父さんは会社に行った。

 菘「よし、準備できた」
 
 母さんは家を出ていつも分かれ道で香利叔母さんと待ち合わせをしていた。