恋いは赤い糸で 結ばれている 1

 僕達は会場の屋台村を出て土手に上がった。土手の芝生の上にシート敷いて僕と葉月はシートの真ん中に座った。

 芹斗「観客が多いね」
 佳枝「もうすぐ打ち上げが始まるからね」
 葉月「まだかな。まだかな」
 弥生「もうすぐ上がるわよ」

 そして、花火が夜空に向かって上がった。

   『たまや~』

 夜空にたくさんの大きな花が咲いた。綺麗だ。僕はそっと葉月の顔を見た。花火の光で葉月の瞳が綺麗に光ってた。
 夜空に花火はどんどん上がる。花火を見ているのは僕達だけじゃない。

 香利「芹斗くんと菘ちゃん花火、見てるかな?」
 友毅「見てるさ」

 香利と友毅は2階の香利の部屋から窓を開けて二人で寄り添いながら花火を見ていた。