恋いは赤い糸で 結ばれている 1

 花火大会の当日、いつもの待ち合わせ場所で母さんと一緒に葉月と葉月のお母さんが来るまで待った。
 遠くから光が見えてきて光が段々と近付き車が見えてくると僕達の前に車がゆっくり止まり車から葉月と葉月のお母さんが降りてきた。

 弥生「こんばんは。始めまして菘がお世話になっております」
 佳枝「こんばんは。始めまして芹斗の母です。よろしくお願いします」
 葉月「春草くん、こんばんは。」
 芹斗「こ、こんばんは」

 葉月、今日は浴衣なんだ可愛い。梅の花の浴衣を着た葉月を見て僕は頬が赤くなった。葉月はどうしたんどろう?て顔をしてお約束通りに母さんにからかわれた。

 佳枝「菘ちゃんの浴衣姿が可愛くて頬が赤いんでしょう」
 芹斗「えと、あの、その」
 佳枝「図星か。菘ちゃんに可愛いねって言ってあげなさいよ」

 頬は赤いままだけど深呼吸をして菘の顔を見て勇気を出して伝えた。