恋いは赤い糸で 結ばれている 1

 久しぶりの雨、今日は香利ちゃんの家でトランプのババ抜きをして遊んでいる。
 皆、違う絵柄を取る中、香利ちゃんは私の所から同じ絵柄を取り一番乗りで上がった。

 友毅「これだな。上がり」
 葉月「負けないよ」
 芹斗「僕だって」

 結果は私の負けだった。悔し~い。
 トランプを片付けて香利ちゃんが冷蔵庫からお茶を出して居間に持ってきた。
 コップにお茶を注ぎ私がお茶を春草くんと友毅君の前に置いた。

 友毅「もうすぐ、あれが始まるな」
 香利「そうだね毎年恒例のあれね」
 葉月「もうすぐあれって何が始まるの?」
 芹斗「こども祭りが始まるんだよ」
 葉月「こども祭り?」

 春草くんから聞いた話だけど、毎年夏休みの恒例の一つこども祭りが開催されて御神輿を担いで山車を引いて街の中をぐるっと一周する祭りらしい。