『この後は2学年種目借り人競争です』
「雫、次だね。借り人競争。」
「なんでこんな競技があるんだかねえ」
私達は青いハチマキを腕にリボン結びし、
収集所へ向かった。
朝陽に春樹くんに暁月くんに…隣のクラスのところには柏木くん。
春樹くんはさっきの出来事で思うところがあるはずだ。
「雫ちゃん」
「どしたの、朝陽くん」
「さっきから春樹がなんか変なんだよ。ずっと上の空でイライラしてて」
(あーもう絶対さっきのやつ原因じゃん)
「あー多分…」
「春樹くん、手加減しないからね」
「…」
「あー、原因分かったかも」
察した朝陽くんは私に「ありがとう」と言って、自分の列へ戻る。
