「そんなに乱暴な扱いしてると、未来ちゃんに嫌われるよ?」 そう柏木は春樹の耳元で囁き、不敵な笑みを浮かべる。 「お前とは未来といる年数が違う」 そう言うと春樹は、はあ、とため息をついた。 (ああ、すごい。未来既にモテておる。けど、本人無自覚) ふと空を見ると、青空で雲ひとつない快晴が私達を見下ろしていた。